訃報
1989年にスタートしたJNNの『筑紫哲也ニュース23』のメーンキャスターを18年余りつとめ、テレビジャーナリズムの確立に多大な貢献をした筑紫哲也さんが7日午後、亡くなりました。
筑紫哲也氏は、1935年大分県生まれ。早稲田大学を卒業後、朝日新聞に入社。政治部記者、ワシントン特派員、雑誌『朝日ジャーナル』編集長を歴任し、1989年10月からJNNの『筑紫哲也ニュース23』のメーンキャスターに就任しました。
新聞記者として30年間培ってきた鋭いニュース感覚と独特のテレビコラム『多事争論』で多くの視聴者の信頼を得たほか、98年11月に当時のアメリカのクリントン大統領との市民対話を皮切りに、中国の朱鎔基首相(2000年10月)、韓国のノムヒョン、イミョンバクの両大統領らと市民対話を実現するなど国外からも日本のテレビキャスターの第一人者として認められました。
また、映画・音楽など文化活動の発掘・紹介などこれまでのニュース番組にはない、テレビならではの可能性に挑戦し続けました。
肺がんのため今年3月でメーンキャスターを退きましたが、5月には「その実績がわが国のジャーナリズムの確立に多大な貢献をした」として2008年度の日本記者クラブ賞を授賞しました。
その後も闘病生活を送りながら立命館大学での特別講義『明日への伝言』や今年8月にスタートした『WEB多事争論』を通じてジャーナリストとしての発信をし続けてきましたが、きょう午後、肺がんのため都内の病院で親族に見守られながら息を引き取りました。73歳でした。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
2008年11月7日(金)


